2021/10/23
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
セルフカラーにデメリットがあるのは知ってるけど、具体的にどんなデメリットがあるんですか?
あと、セルフカラーもサロンカラーも変わらないって聞くけどどうなんですか?
まず、市販のカラー剤は一昔前に比べると、目まぐるしい進化を遂げていることは美容師でも分かります。
しかし、いくら市販のカラー剤は進化しているからと言って、美容院のカラーとの差が無くなった訳ではありません。
今回は、年間3500人のカラーを担当するSENJYUチームが、セルフカラーのデメリットについて詳しく解説します。
セルフカラーを否定する訳ではなく「美容院のカラーの方が圧倒的に優れている」と言うことをお伝えさせて頂きます。
目次
セルフカラーとサロンカラーは変わらないと言われる理由
まず、美容院のカラーと市販のカラー剤の成分はほとんど同じです。
もちろん、メーカーによって異なりますが
また、市販のカラー剤の品質は年々間上昇しています。
- 髪へのダメージリスクが下がった
- 頭皮に刺激の少ない成分になった
- 発色が良くなった など
市販のカラー剤の進化が近年目まぐるしいことから「セルフカラーとサロンカラーは変わらない」と言う情報があるのかもしれません。
しかし、ここで誤解しないでほしいことがあります。
市販のカラー剤が進化していると言うことは、サロンカラーも進化している訳であって、市販のカラー剤だけが進化している訳ではありません。
そして、市販のカラー剤の進化しても、セルフカラーのデメリットが全て払拭される訳ではありません。
冒頭も解説しましたが「カラー剤の進化」と「セルフカラーのデメリット」は全然違います。
例え、市販のカラー剤の品質が上がっても、セルフカラーがサロンカラーと肩を並べることはありえないと思うのです。
もし「セルフカラーもサロンカラーも変わらない」が事実ならば、
「大谷翔平選手と同じバッドを買ったら、大谷翔平選手になれる」が事実になってしまいます。
なるほど、ではセルフカラーのデメリットを教えて下さい。
セルフカラーのデメリット9選
髪と頭皮へのダメージが大きい
市販のカラー剤は誰が使用するか分からないので、どんな髪でも効果が発揮できるように、強いカラー剤を使用しています。
強いカラー剤を使用すると髪へのダメージも大きく、サロンカラー過度に髪を傷めてしまう可能性があるのです。
アフターダメージが大きい
市販のカラーでも、サロンカラーでも、施術後にジアミンによるアフターダメージの心配があります。
ジアミンは、カラー後も髪と頭皮の内部に留まり続け、ジワジワとダメージを悪化させる厄介な存在。
残留ジアミンは、強いカラー薬剤を使用するセルフカラーほどリスクが高め。
結果、市販のカラー剤は残留ジアミンは発生しやすく、髪と頭皮へのアフターダメージも大きくなってしまうのです。
塗分けができない
まず、カラーを行う際「根元のカラーをしてない部分」と「根元以降のカラーをした部分」の髪に分かれます。
↑要はプリンの部分と、そうでない部分。
なんとなく分かると思いますが、根元の新しく生えた髪と、すでにカラーをしている髪では、カラーの発色が全く異なります。
- 新しく生えた髪のカラーの発色
- すでにカラーをしている髪
カラーの発色が悪く、強めの薬剤を使用する必要がある。
カラーの発色が良く、弱めの薬剤で良いが、新しく生えた髪とは全く異なるカラー剤を使用する必要がある。
髪色や髪質によってカラー剤の塗分けができるのはサロンカラー独自の技術です。
市販のカラー剤は、1色しかないので塗分けができません。
- 新しく生えた髪と、前回カラーをした髪の境目が目立つ
- 弱い薬剤でも十分髪が染まる部分でも、強い薬剤を使用してしまうことでオーバーダメージの原因になる
- 光の当たり加減を計算に入れたカラーができない など
カラー後の施術に悪影響がでる
- パーマをしたい
- 縮毛矯正をしたい など
カラー以外にもオシャレを楽しみたい方も多いはずですが、その前にセルフカラーを行うと、その後の施術に悪影響がでる可能性があります。
なぜなら、セルフカラーによって髪が過度に傷んでいる状態だと、パーマや縮毛矯正が上手くかからない場合があるからです。
さらに、美容師さんによっては、セルフカラーの履歴があるとその後のパーマや縮毛矯正をお断りされる可能性もあるのです。
黒染めなど、濃く染まりやすい
非常に強い薬剤を使用しいている市販のカラー剤は、髪が極端に濃く染まってしまうリスクも高めです。
黒染めなどで濃く染まったカラーは簡単に色落ちせず、不自然にに真っ黒の状態が数か月間も続いてしまう場合もあります。
色ムラになりやすい
セルフカラーの失敗例によくある色ムラ。
市販のカラー剤で色ムラなく綺麗に染めるのは至難の技であり、手の届かない箇所や毛量の多い箇所は特に色ムラのリスクが高めです。
泡カラーの独自のデメリット【界面活性剤】
界面活性剤は石鹸と同じ成分であり、界面活性剤が入っているので泡カラーは泡状になる訳です。
泡カラーは泡状にすることで、色ムラのリスクを低くしているのですが、界面活性剤には大きなデメリットがあります。
界面活性剤を含んだ泡カラーは、カラー成分を必要以上に髪と頭皮内部に浸透させてしまう可能性があるのです。
- 髪が過度に傷む
- 髪が極端に濃く染まる
- アレルギーリスクが高くなる
↑以上のデメリットは、通常のカラーでも発生することですが、泡カラーだとさらにリスクが高くなってしまうのです。
美容師さんに嫌がられる?
セルフカラーにデメリットが多く、失敗するリスクも高めです。
セルフカラーの失敗を確実に対処するには、美容院にお直しするしか方法が無いと思います。
しかし、セルフカラーの失敗は非常に対処が難しく、美容師さんによってお直しを断られる可能性もあります。
セルフカラーの失敗は美容院でしか直せない、しかし美容院でお直しをお断りされる。
そんな、悲惨な事態にもなりかねません。
希望のカラーにならない可能性が高い
最後に、セルフカラーでお客様の希望のカラーは再現できないとSENJYUチームは思っています。
先ほど「美容院のカラー剤と市販のカラー剤の成分は同じ」と書きましたが、カラー剤の調合ができない以上、成分が同じでも全く意味がありません。
カラー剤の調合できるか?できないか?この壁を超えられない時点でセルフカラーがサロンカラーに肩を並べることは永遠にないはず。
この世に同じ人間は1人しかいないので、全く同じ髪質は存在しません。
さらに、同じお客様でも来店する時期によっても髪質は異なります。
サロンカラーはお客様1人1人の髪質に合わせて、お客様が希望する唯一無二のカラーを作りだす訳ですが、市販のカラー剤は1種類しかありません。
そのため、市販のカラー剤を使用したセルフカラーは、もはや運で髪を染めることになります。
運だけでお客様の希望のカラーが再現できるとは思えないので、セルフカラーで希望のカラーを再現できる可能性はほぼ0%だと思っています。
お客様の理想のカラーをするためにも、SENJYUチームはサロンカラーをおすすめします!
セルフカラーとサロンカラーは違います!
大谷選手と全く同じバッドやグローブを手にしたら大谷選手になれるか?と聞かれたらそんなことは無いと思います。
野球経験と技術がない以上、装備だけ大谷選手を真似ても、大谷選手になれる訳ないことは説明するまでもありません。
「セルフカラーもサロンカラーも変わらない」と言われると、我々美容師のキャリアを否定しているような言葉に感じます。
感情論だけでなく、理論的にも全く違うことは、本記事で解説した通り。
確かに、薬局やスーパーで販売している市販のカラー剤は美容室のヘアカラーと成分が似ています。
しかし、成分が似ているだけでセルフカラーとサロンカラーを一緒にするのは心外かもしれません。
サロンカラーとサロンカラーは全然違うと言う事実をお伝えさせて頂きました!
まとめ
SENJYUチームはセルフカラー失敗直しを得意にしています。
「カラー失敗直し」をメインメニューとして扱っているので、セルフカラー後のお悩みはなんでもご相談下さい。
ラインよりお問い合わせください☺
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混雑時は返信が遅れますのでご了解ください
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