2022/08/21
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
皆さんは、ダブルカラーについてどれぐらいご存知でしょうか?
聞いたことはあるけど、詳しくは知らないダブルカラー
実は、通常のヘアカラーとは性質が大きく異なるので、安易な気持ちでダブルカラーを行うべきではありません
実際、デメリットを知らずにダブルカラーを行なったことで後悔するお客様もいるほど。
今回、年間3500人のカラーを担当するSENJYUチームが、ダブルカラーとはなにか?詳しく解説したいと思います。
本記事は、ダブルカラーの基礎知識やメリットはもちろん、やる前に覚えておきたいデメリットや注意点まで解説します。
目次
ダブルカラーとは
結論、ダブルカラーは当日中に2回(ダブル)カラーを行うメニューのことです。
ベースがバージン毛の場合は、最初にブリーチをして、後にヘアカラーの流れになります。
最初のブリーチは、後に行うヘアカラーのベース作りと言えます。
あの、ブリーチをしなくてもヘアカラーってできますよね?ブリーチとヘアカラーを分けて行う理由はなんですか?
それは、シングルカラーでは不可能な鮮やかなカラーを表現するためです。
ブリーチで鮮やかなカラーを再現
↑カラー剤の中にはブリーチ剤も入っています。
シングルカラーとは、カラー剤単品で髪を染める技術で、多くの人はシングルカラーで染めていると思います。
しかし、カラー剤単体だとブリーチとヘアカラーを同時に行うので、表現できる明るさに限界値があるのです。
カラー剤単体だと「ブリーチ50%+カラー50%」になるから明るくできないってことね。
その通り!では「ブリーチ100%+カラー100%」にするにはどうしたら良いと思いますか?
ブリーチとヘアカラー別々にやります。
ブリーチ単体で髪の色素を削った後に、ヘアカラーで色素を入れる。
この工程ならば、ブリーチとヘアカラーどちらも100%の効果を発揮できるのです。
なるほど、ブリーチとヘアカラーを分けて行う理由が分かりました。
ブリーチは何回行う?
ブリーチって何回やれば良いのですか?
基本的に、ブリーチは1日1回だけです。
2〜3回目以上ブリーチを行う際は、一定期間空ける必要があります。
1日2回以上ブリーチを行うサロンもあるみたいですが、髪への負担を考えるとおすすめできません。
2回目以降のブリーチは、色落ちした後のタイミングで行う場合が多いです。
- ダブルカラー→色落ち
- 2回目のダブルカラー→色落ち
- 3回目のダブルカラー→色落ち
1回のブリーチで明るくなる度合いは、希望の明るさ、髪質、美容師さんの技術によって大きく異なります。
そのため「〇トーンにするにはブリーチ〇回」などの基準はありません。
ちなみに、ブリーチが上手い美容師さんほど、1回のブリーチで明るい髪にすることができます。
2回〜は「ブリーチなし」でできる
すでにブリーチをしていて、髪色が明るい場合はライトナーを使用した「ブリーチなし」カラーが可能です。
ライトナーはカラー色素だけを削るので、髪にやさしく、ダメージも少なめです。
ネットやインスタでよく聞く「ブリーチなしカラー」は、ライトナーを使用したダブルカラーである場合が多いです。
なるほど「ブリーチなし」でも薬剤を使っていたのね?
ライトナーは染まったカラー色素を削る薬剤なので、元の髪を明るくできません。
残留しているカラー色素を除去するだけの効果だと思って下さい。
さらに鮮やかな色を入れたいときは、再度ブリーチを行う必要があるのね?
ハイトーンなので色落ちが早い
↑色落ちする期間は例です。
ダブルカラーは基本ハイトーンになるので、色落ちのスピードは早めです。
特に、アッシュやブルーと言った寒色系カラーほど色落ちのリスクが高くなります。
通常のヘアカラーと違って、ダブルカラーは高頻度でカラーをしないと綺麗な髪色を維持できないと思って下さい。
やっぱ、ダブルカラーって時間とお金がかかるメニューですよね。
その他、ダブルカラーのQ&A
美容室や地域によって値段はまちまちですが、東京では「ブリーチ6,000円+カラー6,000円=12,000円」が相場だと思って下さい。
高いサロンだと、15,000〜20,000円以上する場合もあります。
極端に安価な値段で提供している美容室もありますが、技術に保証はできません。
2〜3時間ほどです。
アフタートリートメントをプラスさせると、さらに30分〜1時間ほど施術時間が長くなります。
ほぼ不可能だと思って下さい。
これは、セルフブリーチは難易度が高く失敗リスクが非常に高いからです。
もし、失敗してしまうと美容室でもお直しを断られる場合があるので、セルフのダブルカラーは避けてほしいです。
ダブルカラーは美容師さんの技術が大事
ダブルカラーをする際、一番大事なことは担当美容師さん選びです。
通常のヘアカラーと違って、ダブルカラーは高い技術が求められるメニューです。
そのため、ヘアカラーをメニュー化している美容室だからと言って成功する訳ではありません。
もし、ダブルカラーに慣れていない美容師さんが担当すると失敗されてしまう可能性があるのです。
ダブルカラーを失敗されるとどうなるんですか?
失敗するとかなり悲惨?
よくあるダブルカラーの失敗例は以下の通り。
- 激しい色ムラになる
- 髪がチリチリに傷む
- 根元だけ明るい、逆プリンになる
- 枝毛、切れ毛になる など
なるほど、結構大変なことになるんですね?
やっかいなことに、ダブルカラーの失敗はオンカラーでごまかせてしまう場合があるのです。
ダブルカラーは、ブリーチの後にカラーを行うがゆえに、失敗を隠すことができてしまう可能性があるのです。
例えば、ブリーチ失敗で色ムラになってしまっても、カラーを被せることで色ムラを隠すことができてしまうのです。
この場合、カラー当日は色ムラに気づかないけど、色落ちしていくと色ムラに気づくことになります。
↑オンカラー後、色ムラを見極める方法ってありますか?
残念ながら、色落ちするまで判断できない可能性があります。
色落ちが汚いと注意
- 髪色が汚い
- 色が抜けてギラギラの金髪になった
- 髪が緑色になった など
↑ハイトーンだから仕方ない?
と思ってしまう方もいますが、実はハイトーンの色落ちはオンカラーでコントロールできるのです。
ダブルカラーをした後、色落ちが汚い髪色になったら、色落ちを計算に入れたカラーができていなかった可能性があるのです。
ダブルカラーは、色落ち後の髪色も計算しながらカラーを行う必要があるのです。
ダブルカラーが上手い美容師さんとは
あの、ダブルカラーが上手い美容師さんってどうやって探せば良いのですか?
詳しく解説した別記事があるので、ぜひご覧下さい。
ダブルカラー最大の注意点は「ダメージ」
ダブルカラーは髪へのダメージは避けられないことを覚えて下さい。
ブリーチで髪が受ける髪のダメージは大きく「髪の毛が髪の毛じゃなくなる」と表現されるほどです。
近年、プレックス剤を使用した「ケアブリーチ」が有名ですが、それでもブリーチをする以上ダメージは絶対にあります。
ブリーチ後は、枝毛、切れ毛になりやすいので、ダブルカラー後のヘアケアは必須です。
あの、ブリーチ毛のヘアケアってどうすれば良いの?
ヘアケア方法を詳しく解説した別記事があるので、ぜひご覧下さい。
ダブルカラーを綺麗に維持する方法
ダブルカラーをした方には「酸熱トリートメント」がおすすめです。
通常のトリートメントを超える効果を発揮する特殊なトリートメントです。
ブリーチやカラーの繰り返しで激しいダメージを受けた髪でも効果を発揮します。
酸熱トリートメントは色落ちのリスクがあるので、ダブルカラー当日に行うことはできません。
ダブルカラー当日は、その他のトリートメントで対処します。
SENJYUのおすすめトリートメントはこちら
まとめ
鮮やかな色を表現できるダブルカラーにご興味ある方は、ぜひ試してほしいと思っています。
しかし、ブリーチを行う以上様々な注意点があることを忘れないで下さい。
そして、ダブルカラー後のヘアケアは必須なので、色を入れて終わりではなく、アフターケアもしっかり行いましょう。
SENJYUチームは、ダブルカラーorブリーチ後のヘアケアを得意にしています。
カラーに関するお悩みがあればSENJYUチームになんでもご相談下さい。
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