2022/11/12
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
アッシュカラーの魅力とは?
アッシュカラーから色落ちしたら何色になるの?
世代を問わず人気のあるアッシュカラーには、たくさんの魅力があるのです。色落ちも綺麗なので、詳しく解説していきますね。
本記事では、透明感溢れるアッシュカラーの魅力とオーダーで失敗しない方法を解説していきます。
この記事を読めば、アッシュカラーにはどのような魅力があるのか・どうすれば今のアンダートーンから綺麗なアッシュカラーになるのかが理解できるので、美容室でカラーをしてもらう時にオーダーしやすくなりますよ。
目次
アッシュカラーとは?
アッシュとは、くすみのある灰色のことを指します。
しかし、実際にアッシュカラーを再現するために使用する薬剤は、灰色ではありません。
カラーチャートでアッシュの毛束を見てみても、灰色ではなく青~紫色です。
赤みが強い日本人の髪の毛を、無彩色である灰色に近づけるためには、反対色の寒色系の色味で染める必要があるため、青〜紫色の薬剤がアッシュと言われているのです。
また、単品使用だけでなく、他の色味とミックスをすることも可能で、ピンクと混ぜた「ピンクアッシュ」やグレーと混ぜた「グレーアッシュ」なども人気があります。
おすすめの組み合わせ方は、ベージュと混ぜた「アッシュベージュ」です。
アッシュのくすみとベージュのまろやかな色味が合わさって、外国人のような柔らかい抜け感のある雰囲気に仕上がります。
アッシュカラーは、どの色味にプラスしても絶妙にくすみがかったヘアカラーを再現でき、カラーの幅が広いので、どの世代にもトレンドカラーとして人気があるのです。
アッシュカラーの魅力を3つ紹介!
ここでは、アッシュカラーの魅力を3つ紹介していきます。
ブリーチなしでも透明感をだすことが可能
髪色に透明感をだすには、ブリーチが必須だと思っている方も多いのではないでしょうか。
アッシュカラーってブリーチ必須の色味だと思ってました…!
より綺麗なアッシュの色味の発色や、透け感を追及していけばブリーチが必須となりますが、ブリーチをしなくてもアッシュの透明感を再現することは可能なのです。
ヘアカラーによる髪の毛のダメージを極力抑えたい方でも安心で、学校や職場で髪色や明るさに制限のある方でも、チャレンジしやすいですよ。
しかし、初めてのヘアカラーでアッシュにしたい場合は、髪質にもよりますが、1回で綺麗な透明感をだすことは難しい場合もあります。
その場合も、8トーン以上の明るめのアッシュで繰り返し染めていると、髪の毛の赤みが削れてアッシュの色味が髪の毛に蓄積していくので、理想のアッシュカラーに近づけられますよ。
一度髪の毛を明るいトーンにして赤みを削っておくと、イメチェンで暗いトーンのアッシュに変更しても、重たさはなく柔らかい印象で、太陽の光に当たると透き通ったアッシュカラーに仕上がります。
髪色に抜け感がでてお洒落に見える
アッシュカラーは、光に当たると透き通って見えたり、室内ではまた違った色味に見えたりするので、さまざまな雰囲気を味わえるトレンドカラーなのです。
髪の毛の長さが、ミディアム〜ロングの方は、どうしても重たい印象になってしまいがちですが、アッシュカラーにすることで髪色に抜け感がでます。
ヘアスタイルをがらっと変えるのは、勇気がいることですが、ヘアカラーは1ヵ月もたてば元の色に戻るので初めての色味でも挑戦しやすいですよ。
アッシュカラーは、どのようなレングスでも、軽やかで柔らかい印象に見えるので、髪色でお洒落に垢抜けてイメチェンしたい方にもとてもおすすめです。
繰り返し染め続けると色が抜けても赤・オレンジみがでにくい
アッシュカラーを再現するために使用する青の色味は、染料の分子が大きいため、髪の毛の内部にまで浸透しにくく表面に付着するのです。
そのため、ご自宅でシャンプーを繰り返す度に色が抜けていき、二週間もすれば元の髪色に戻ってしまいます。
そのため、色が抜けても赤・オレンジみをでにくくするには、繰り返しアッシュの色味で染め続ける必要があります。
アッシュカラーを繰り返すことで青の染料も髪の毛に定着しやすくなるので、退色しにくく、赤・オレンジみが少ないまろやかなブラウンに色落ちしますよ。
アッシュカラーで失敗しないためには?
美容室で「アッシュカラーにしてほしい」とオーダーしたけど、オレンジみが消えなくて綺麗なアッシュカラーにならなかったというお声を頂くこともあります。
ここでは、アッシュカラーで失敗しない知識を紹介していきます。
理想のヘアカラーを再現するには、現在の髪色=ベースカラー(元の髪色)がとても重要です。
髪の毛の内部に赤みが多い真っ黒の髪の毛と、赤みがある程度削られている状態の明るめの茶髪に、同じアッシュの色を乗せても色の出方は大きく異なります。
赤みが削られている状態の明るめの茶髪のほうが、アッシュの色味は綺麗に発色してくれます。
なぜならば、赤みが多い真っ黒の髪色にアッシュの色を乗せても、アッシュの青色が赤みに負けてしまうからです。染める前とほとんど変わらなかったという事もあり得ます。
ベースカラー(元の髪色)が低くて髪色が暗い方は、一度のヘアカラーで透明感溢れるアッシュカラーを再現するのは難しいのです。
理想のアッシュカラーにするためには、ブリーチが必要だったり、数回に分けて徐々に赤みを削ってアッシュカラーに近づけていったりする方法があります。
アッシュカラーで失敗しないためにも、理想の髪色を再現するためにも、どういった方法が良いのか、担当の美容師さんに相談してみることをおすすめします。
白髪染めをしている大人女子でもアッシュカラーにできるの?
おしゃれ染めをしている若い世代だけでなく、白髪染めをしている大人女子でも綺麗なアッシュカラーにすることは可能です。
しかし、現在の髪色が6〜7トーン以下の場合や、暖色系カラーをされている場合は、一度で綺麗なアッシュカラーを再現することは難しい場合もあります。
現在、暗めの色で白髪染めをしている方は、一度のヘアカラーで理想のアッシュを目指すのではなく、徐々に段階を経て綺麗なアッシュに仕上げていきましょう。
伸びてきた白髪もカバーしつつ、明るめの透明感あるアッシュカラーにしたい場合は、明るめの薬剤で根元染めを繰り返していきます。
そして、現在の暗い毛先をカットしていくと、全体的に明るめの透明感があるアッシュに仕上がります。
または、カットをしなくても毛先の暗い髪の毛は自然と退色して明るくなるので、期間を置いて明るくなるのを待つ方法もあります。
8トーンぐらいまで髪色を明るくすると、根元に使用する白髪染めのブラウンの染料の配合量が減るので、白髪のカバー力は弱まってしまいます。
ですが、ベースが明るい状態ではアッシュの色味がより綺麗に表現できるメリットもあります。
白髪染めをしていると綺麗なアッシュはできないと諦めていた方は、ご自身の髪色の状態に合わせた最適な方法でヘアカラーをしていくと、理想のアッシュカラーを楽しむことができますよ。
白髪染めをされている方でも、アッシュカラーにできる方法はあるので、何でもご相談してくださいね。
まとめ
本記事では、透明感溢れるアッシュカラーの魅力とオーダーで失敗しない方法を解説しました。
髪の毛の内側から透き通ったような印象を与えてくれるアッシュカラーには、時代を重ねても人気があるように、多くの魅力があります。
髪色で雰囲気を変えて垢抜けたい方は、アッシュカラーは次のヘアカラーに影響しにくい色味でもあるので、とてもおすすめです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。