2022/02/06
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
「脱白髪染め」は、白髪の悩みを解決するカラー方法の1つです。
これまで白髪の悩みを改善するためのカラーといえば「白髪染め」のみでした。
白髪染めはあくまで白髪を染めることが目的なため、明るさや色のバリエーションが少ないことがデメリット。
近年では、「白髪の悩みを改善したい」「ヘアカラーを楽しみたい」という2つの思いを抱いている、美意識が高い大人女性が増えてきました。
白髪染めでは叶えることが難しい要望を叶えるためにできたのが「脱白髪染め」です。
今回、年間3500人のカラーを担当するSENJYUチームが、脱白髪染めがどのようなカラー方法なのか、どのような特徴があるのか解説していきます。
目次
脱白髪染めメニューの種類や方法は?
「脱白髪染め」のメニューには4つあり、それぞれ特徴や方法が違うので順番に見ていきましょう。
方法:①白髪が染める脱白髪染め
従来の白髪染めを使わずに白髪に色を付けるカラー方法です。
「白髪に色を付ける」という点では白髪染めと同じです。
では、白髪染めとの違いはなんでしょうか。
大きく違う点は、白髪を染める脱白髪染めは褪色後に髪全体が少し明るくなることです。
白髪染めは、白髪に色を付け長期間色味を持続させることが可能です。
そのため、一般的なカラー剤よりも色素がかなり濃くなるように作られています。
一方で、「白髪染める脱白髪染め」では、白髪染めよりも少しだけ色素が薄い配合の薬剤を使用します。
そのため染めた当初より、少し明るくナチュラルなブラウンへと色味が変化します。
このことがもたらすメリットとして、
- 明るさと色味の幅が少し広がる
- 白髪の目立ち具合が少し和らぐ
以上の2点が挙げられます。
デメリットとしては、
- 染めてから二ヶ月程度経つと、白髪部分が少しキラッとする
ことです。
ただ、実際に「白髪がキラッとして気になる」という人は少ないです。
今現在白髪染めをしていて、
- 今よりほんの少し明るくしたいと思っている人
- 大きすぎる変化を求めない人
におすすめです。
方法:②白髪を染めない脱白髪染め
白髪にはほとんど色を付けずに、白髪のまわりをナチュラルに明るくしなじませるカラー方法です。
「白髪が染まらないのなら白髪が目立つのでは?」と疑問に思いますよね。
確かにいきなり白髪に色を付けなくなるとなれば、白髪の存在は目立ちます。
そのためこのカラー方法は、従来の白髪染をやめたい人が、次のステップとして行うことが一般的です。
白髪を染めない白髪染めでは、白髪のまわりを明るく染め、白髪の主張を和らげることが目的です。
黒髪の中に白髪があると「暗い中に明るい毛」があるため、かなり目立ちます。
しかし、茶髪の中に白髪があると「やや明るい中に明るい毛」があるという状態になります。
後者の場合、明るさの差が少ないため白髪の主張が和らぎ、比較的目立ちにくくなります。
メリットとしては、
- 白髪染める脱白髪染めよりも、明るさと色味の幅が広がる
- 白髪染める脱白髪染めよりも、白髪の目立ち具合が和らぐ
- 第3者には白髪の存在が気付かれにくくなる
ことが挙げられます。
デメリットとしては、
- 鏡でしっかり見ると白髪の存在が分かる
- 白髪はほとんど染まっていない
ことです。
白髪が染まっていないため、鏡の近くで見ると白髪の存在に気づきます。
ただ「近くで見る」と気付くレベルなため、数メートル離れると全く気になりません。
対面して人と話しているような距離感では、相手に白髪があると気付かれるリスクはかなり少ないです。
「自分で鏡をみたときに、白髪が目立つなんてあり得ない!」という人以外は、かなりメリットが多いカラー方法だと言えます。
- 人から白髪があると思われないなら良いという人
- 白髪も多いけど、黒髪の割合も多い人
におすすめです。
方法:③脱白髪染めハイライト
明るいスジを細かく入れ擬似的な白髪を作り、白髪と馴染ませるカラー方法です。
白髪のすぐそばに、白髪と明るさが近いスジを入れることで、白髪だけが悪目立ちしている状態を緩和します。
結果、白髪の主張性がかなり抑えられます。
一度の施術で起こる変化が大きいため、できるだけ早く白髪染めを卒業したい人に最適な方法。
白髪の悩みだけでなく、ヘアカラーとして色味やデザインを楽しみたい人にも向いています。
メリットとしては、
- 効果の実感、カラーの変化が早い
- 白髪が一番ぼやける
- デザインとしてのカラーを楽しめる
- 明るくすることができる
ことが挙げられます。
一方デメリットとしては、
- 費用がかかる
- 髪の負担が増える
- 染めてから時間が経つと、黄色い色へと変わる
ことです。
メリット・デメリットともに多くなるため、自分が何を優先するのかよく考えて、施術するかを決める必要があります。
- 髪をある程度明るくしたい人
- デザイン性のあるカラーにしたい人
- 白髪の割合が多い人
におすすめです。
方法:④白髪染めはがし
白髪染めをしていた髪を一度ブリーチし、髪全体を明るくし白髪をぼかしていくカラー方法です。
この方法は、
- 真っ黒な白髪染めを行なっていた人
- 白髪率が100%の人
に行うことが多いです。
真っ黒の白髪染めを繰り返していた場合、急に脱白髪染めを行うと、染まり上がりの明るさが違うため、明るさの境目ができてしまいます。
逆プリンのような違和感のあるカラーになってしまうのを防ぐ目的で、毛先をある程度明るくするためにブリーチを使用します。
また、白髪率がほぼ100%の人は、白髪となるべく近い明るさにしたほうが白髪が目立たなくなります。
そのため、この方法で一度髪を明るくし透明感が出るベースに整えてから、上から色を付けて全体のバランスを整えていきます。
メリットとしては、
- ブリーチが必要な色味も再現できるほど、カラーのバリエーションが広がる
- 白髪率100%の人は、一番白髪が目立たなくなる
ことが挙げられます。
金髪という色味が、かなり白髪の明るさと調和します。
白髪率が高い人は、この方法が一番白髪の悩みを解決してくれるでしょう。
一方デメリットとしては、
- 広範囲にダメージが広がる
- 費用がかかる
- すぐに金髪になってしまう
ことです。
白髪が目立たなくなっても、毛先の色味がすぐに金髪になってしまうため「派手になる」「汚く見える」といったリスクもあります。
この方法で白髪染めをやめる場合は、金髪になることを防ぐためのホームケアが欠かせません。
「カラーシャンプー」いう髪に色が付くシャンプーを使用し、色落ちを防ぎます。
いくつかのデメリットはあるものの、
- 黒く白髪染めされている人
- 白髪率が高い人
にとっては、白髪の目立ち具合がかなりマシになるためおすすめです。
脱白髪染め種類別の工程
脱白髪染めは、どのような工程で行われるのでしょうか。
順番にみていきましょう。
☆白髪染める・染めない脱白髪染め
通常のカラーとほぼ同じで、1回の工程で行います。
変わる点は、使用する薬剤の種類です。
白髪染めをやめる際に毛先の明るさが著しく暗い場合は、ハイライトもしくは弱いブリーチで髪を明るくすることもあります。
工程:カラー剤を塗布→放置→シャンプー
☆脱白髪染めハイライト
このカラー方法は、ハイライト・全体カラーの2回の工程で行います。
「ハイライト」と呼ばれるスジ状のカラーを全体に細かく無数に入れ、適度に明るくします。
この段階ではハイライト部分が金髪で派手すぎるため、上から色を付けるために再度カラーを行います。
2つの工程でカラーを行うため、通常のカラーよりも1時間ほど施術時間が長くなります。
とはいえこの工程は毎回必要なものではなく、4〜6ヶ月に一度行います。
工程:ハイライトを入れる→シャンプー→上から色を乗せる→シャンプー
☆白髪染めはがし
脱白髪染めハイライト同様、全体ブリーチ・全体カラーの2回の工程で行います。
新しく生えてきた根元の部分を外し、すでにカラーが施されている部分をブリーチで明るくしていきます。
十分な明るさにまでなったら一度シャンプーで薬剤を流します。
金髪の状態なため、上からさらに色を乗せて色付けしていきます。
ハイライトと違い、一度ブリーチをしてしまえば、ほとんどの場合二度目のブリーチは必要ありません。
工程:全体をブリーチで明るくする→シャンプー→上から色を乗せる→シャンプー
脱白髪染め全メニューに共通するメリット&注意点
メリット
- 白髪のストレスがなくなる
- 季節に合わせて色味を変える楽しみを知れる
- 髪が綺麗になる
一番のメリットは「白髪のストレスがなくなる」ことです。
白髪染めをしていた頃は、染めて二週間もすれば白髪が出始め気になる。
かなりのストレスを抱えて日々過ごすことになります。
ところが白髪染めをやめて脱白髪染めに転向してからは、白髪の目立ち具合が和らぎストレスが減るようです。
実際に施術を受けている人から「白髪があるのはわかるけど、前ほど目立たないし気にならない」という意見をよく聞きます。
また、白髪染めのように染料が濃くないため、明るさや色味の幅も増えるため、ヘアカラーを楽しむことが可能になります。
白髪染めのように高頻度で染める必要もなくなるため、ダメージが減り髪質も綺麗になります。
注意点
- コストがかかる
- 時間がかかる
- 施術ができなくなるメニューが増える
デメリットとしては「コスト・時間がかかる」ことです。
どうしても二工程でカラーを行うことになれば、それに伴い負担が増えてしまいます。
定期的に高額な出費が重なれば厳しいという人もいるでしょう。
金銭負担を考えて、自分ならどの方法が継続可能か考えて行う必要があります。
まとめ
脱白髪染めは、白髪の悩みを解決するために生まれた新たなカラー方法です。
白髪染めよりも選択肢が多いため、個人のニーズに合わせた施術が可能です。
大まかな理想や要望をまとめたら、信頼できる美容師に相談するのがいいですね。
白髪と上手く付き合い、白髪の悩みを解消していきましょう!
白髪のお悩み、脱白髪染めにご興味ある方はいつでもご連絡お待ちしています。
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