2021/12/02
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
↑テレビCMで放送中なのでご覧になった方も多いはず。
CMでは「傷まない」「切れにくいブリーチ髪」と魅力的なフレーズで語られていますが、この情報が全てだと思わないでほしいです。
なぜなら、CMでは伝えきれない情報が沢山あるからです。
CMで放送しきれなかった、ファイバープレックスの真実を、年間5000人担当美容師SENJYUチームが詳しく解説したいと思います。
ファイバープレックスを導入している美容師だからこそ、ファイバープレックスのデメリットや注意点まで解説させて頂きます。
SENJYUチームはファイバープレックスサロンです。
目次
シュワルツコフ・ファイバープレックスとは
ファイバープレックスってなんですか?
ブリーチやカラーのダメージを軽減することができる、海外初の特殊な薬剤です。
ブリーチやカラーをする際ファイバープレックスを併用すると、髪のダメージを軽減することができます。
また、仕上がりは艶がでて手触りも良くなるので、トリートメントの様な側面もあります。
↑%は例です。
トリートメントはしていません。
ブリーチとカラーだけでこの仕上がり。
「ケアブリーチ」のキャッチフレーズで有名ですが、ブリーチ以外のメニューでも併用可能です。
パーマや縮毛矯正と併用すればダメージを軽減できたり、 トリートメントと併用すると補修効果がアップするなど
基本的に、ファイバープレックスと併用できないメニューは無いと思っています。
髪が傷まない仕組み
なぜ、ファイバープレックスを使うとカラーやブリーチのダメージを軽減することができるんですか?
では、ファイバープレックスの「髪が傷まない仕組み」を簡単に解説させて頂きます。
ブリーチ剤の中には「アルカリ」が配合されています。
アルカリはブリーチを行う上でなくてはならない成分ですが、髪へのダメージを与えてしまします。
ファイバープレックスを併用したブリーチは、アルカリから髪を守り、ダメージを最小限に抑えることができます。
さらに、ダメージ軽減だけでなく毛髪強化の効果も発揮します。
毛髪強化でダメージ補修
ブリーチを行うと、アルカリによって一部のシスチン結合が破壊されてしまします。
シスチン結合は髪を支える柱であって、シスチン結合が破壊されるほど髪のダメージも比例して大きくなります。
↑建物で例えると、柱が何本か壊れている状態。
ファイバープレックスは、壊れた結合の代わりとなる新たな結合を作りだして、ブリーチで受けたダメージを補修します。
繰り返し使用すると効果的
ファイバープレックスを繰り返し使用したお客様は「元の髪より丈夫になった」との声をよく頂きます。
↑%例です。
お客様目線でも、美容師目線でも、繰り返し使用すると髪質が良くなっていく感触があります。
- 薬剤のダメージ軽減する
- 毛髪強化ができる
- 髪にハリコシを与える
- 艶がでて手触りが良くなる
- 元の髪より頑丈になったと感じる
ファイバープレックスサロンの方が髪が傷む?
ファイバープレックスは、ブリーチが苦手な美容師さんが使っても全く意味がありません。
どう言うことですか?
ブリーチの難易度を下げる効果はない
ファイバープレックスのCMでは「ダメージ軽減」を売りにしていますが、これはブリーチの技術力がある美容師さん使用したときの話し。
- ブリーチ=料理
- ファイバープレックス=調味料
料理に置き換えて考えると、ブリーチが大元の料理であり、ファイバープレックスは調味料。
もし、大元の料理が失敗してしまうと、その後どんな良い調味料を使っても美味しい料理になりません。
もし、ブリーチの技術力のない美容師さんがファイバープレックスを使用すると、水分を油分を髪に付けるだけで終わってしまいます。
「傷まないブリーチ」は美容師さんの技術
実は、ブリーチの上手い美容師さんであれば、ファイバープレックスを使用しなくてもダメージを最小限に抑えたブリーチが再現できるのです。
つまり、ブリーチのダメージは「ファイバープレックスを使うか?」ではなく 「美容師さんの技術力があるか?」で決まるのです。
- A・ブリーチの技術力はあるが、ファイバープレックスは未使用
- B・ブリーチの技術力は無いが、ファイバープレックスを使用
↑どちらの美容師さんを指名しますか?
もちろん「A」です。
ブリーチは美容師さんの技術力で選ぶべき
ファイバープレックスを導入しているサロンに在籍している美容師さん全員が、ブリーチが上手いとは限りません。
もし、ブリーチが苦手な美容師さんが担当すると、ファイバープレックスを使用しても髪がチリチリに傷んでしまう可能性があるのです。
サロン(美容室)は建物であり、美容師さんの技術とは全く関係がありません。
そのため「ファイバープレックスサロンだから髪が傷まないブリーチをしてくれる」は全く検討違いな考え方と言えるのです。
もし、傷まないブリーチを求めているならば、ブリーチが得意な「美容師さん」を見つけして下さい。
なるほど、ブリーチが上手い美容師さんはどうやって探せば良いのですか?
詳しく解説した別記事があるのでぜひご覧下さい。
その他、ファイバープレックスのデメリット
毛髪強化の効果は永遠ではない
↑期間は例です。
ファイバープレックスの効果は、期間と共に元の髪に戻っていきます。
ファイバープレックスの効果はどれぐらい持続するんですか?
髪質よって異なるので〇か月と断定はできませんが、ホームケアをしっかり行えば3~4か月以上持続させることが可能です。
ブリーチのリフト力(脱色力)が下がる
ファイバープレックスを使用したブリーチはリフト力(明るくする力)が弱まります。
これは、ファイバープレックスを併用した分だけブリーチを薄めてしまうことが原因と思われます。
そのため、ファイバープレックスを併用する場合は、ブリーチ本来の力を発揮できないと思って下さい。
柔らかさはでない
ファイバープレックスはハリコシを与える効果は高めですが、柔らかさをだす効果はありません。
剛毛、太毛だから柔らかさがほしい…
柔らかさをだしたい方はオラプレックスがおすすめです。
オラプレックスは、ファイバープレックスとは別のメーカーが製造するプレックス剤です。
ファイバープレックスと効果はよく似ていますが、柔らかな仕上がりになりやすいため、剛毛、太毛の方におすすめのプレックス剤と言えます。
↑髪質に合わせて様々なプレックス剤が展開されているんですね!
サロンによって扱うプレックス剤が異なるので、来店前に問い合わせてみるのも良いかもしれません。
別料金がかかる場合が多い
基本的に、併用メニューの料金+ファイバープレックスの料金1000~3000円ほどがかかると思って下さい。
SENJYUチームは+2200円(税込)でファイバープレックスを提供しています。
SENJYUチームのファイバープレックスメニュー
SENJYUチームは全メニューファイバープレックスと併用可能です。
- ファイバープレックス・ブリーチ
- ファイバープレックス・カラー
- ファイバープレックス・デジタルパーマ
- ファイバープレックス・酸熱トリートメント
- ファイバープレックス・髪質改善
- ファイバープレックス・縮毛矯正 など
+ファイバープレックスで「髪が傷まないメニュー」をお届けしています!
(絶対髪が傷まない訳ではありません)
まとめ
今回は、ファイバープレックスのデメリットや注意点を中心に解説しましたが、決してファイバープレックスを否定している訳ではありません。
むしろ、SENJYUチームは日本全国にファイバープレックスを広めていきたいと思っています。
しかし、僅か15秒のCMだけ見てもファイバープレックスの全容が分からず「髪が傷まない」の情報だけ先走って、妙な誤解が生まれる可能性があると思ったのでこの記事を書かせて頂きました。
なにより、プロとしてファイバープレックスのデメリットもしっかり知ってほしいと言うのが、美容師の本音なのです。
少し長い記事ですが、ファイバープレックスの詳細をさらに詳しく解説しています。
その他、ファイバープレックスに関して分からないことがあればなんでもご相談下さい。
ラインよりお問い合わせください☺
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ご相談はお気軽に
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