2022/07/10
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
ヘアアイロンを使うとカラーが色落ちするのは気のせいですか?
ヘアアイロンを使うと髪色が変わる気がする?
結論、ヘアアイロンでカラーは色落ちすると思って下さい。
つまり、ヘアアイロンを頻繁に使用すると、綺麗に染まったカラーが色落ちしてしまう可能性があるのです。
しかし、色落ちさせないためにヘアアイロンを一切使用しないのも辛いはず…
今回は、ヘアアイロンによる色落ちを気にしている方のために書かせて頂きました。
- ヘアアイロンでカラーが色落ちする原因
- 色落ちしやすい色(カラー)とは
- 色落ちを防ぐ正しいヘアアイロンの使い方
上記の内容を、年間5000人担当美容師SENJYUチームが徹底解説します。
目次
ヘアアイロンでカラーが色落ちする原因とは?
冒頭でも解説したように、ヘアアイロンの使用でカラー色落ち&髪色の変色が発生するのは事実です。
では、なぜ色落ち&髪色の変化が起きるのか?
この項目では、ヘアアイロンで色落ちする原因を詳しく解説します。
カラーが染まる仕組みから解説
ヘアカラーはカラー色素が髪内部に浸透することで、髪色が染まる仕組みになっています。
カラー剤は水分と油分を含んだ、半分液体の状態で髪内部に定着します。
では、この状態でヘアアイロンの熱が加わるとどうなるのか?見ていきましょう。
カラー色素の蒸発
ヘアアイロンの熱を受けると、カラー色素の水分が蒸発します。
カラー色素が蒸発すると、髪を着色していた成分の一部が無くなるので、カラーが「色落ち」してしまうのです。
カラー直後はカラー色素の水分量が多いので、色落ちのリスクも高くなります。
カラー色素の変色
ヘアアイロンの熱を過度に受けると、髪内部のカラー色素が変色してしまうます。
カラー色素の変色の場合は、色落ちではなく「髪色が変わる」ことになります。
結論、ヘアアイロンによる色落ち&髪色の変化は、カラー色素の蒸発&変色が原因だったのです。
ヘアアイロンで色落ちしやすい色(カラー)とは
寒色系カラーはヘアアイロンで色落ちしやすいと言われています。
- アッシュ系カラー
- ブルー系カラー
- パープル&バイオレッド など
なぜ寒色系カラーは色落ちしやすいの?
カラー色素の大きさに原因があります。
- 寒色系カラーの分子は大きい
- 暖色系カラーの分子は小さい
カラー分子の大きさは髪内部への浸透率の違いもでてきます。
単純な話で、分子が小さいほど髪内部への浸透が良く、分子が大きいほど髪内部への浸透が悪くなります。
↑浸透が悪い=分子が外側に存在する
では、この状態でアイロンの熱を受けるとどうなるでしょうか?
- 熱の影響を受けやすく、蒸発しやすい
- 熱の影響を受けやすく、変色しやすい
カラーの色素が外側にあると、ヘアアイロンの熱の影響も受けやすくなるのはなんとなく分かると思います。
結果、寒色系カラーはヘアアイロンで色落ちしやすいと言うことです。
ヘアアイロン以外でも、寒色系カラーは色落ちのリスクが高めです。
ブリーチ毛は色落ちしやすい?
あの、ブリーチ毛はアイロンで色落ちしやすいイメージがありますけど、どうなんでしょうか?
そもそも、ブリーチ毛は色落ちしやすい髪質なので、色落ちのリスクは常に発生します。
例として
- 1回シャンプーするだけでも
- ドライヤーをするだけも
- 汗をかくだけでも
↑要は、ヘアアイロンに限らず色落ちすると言うこと。
色落ちを防ぐ正しいヘアアイロンの使い方
あの、カラー後はヘアアイロンを使わない方が良いのですか?
いえ!正しい使い方を心がければ、カラー後でもヘアアイロンを使用できます。
ここでは、色落ちを防ぐ正しいヘアアイロンの使い方をご紹介します。
カラー後、ヘアアイロンは48時間空ける
カラー直後の髪はカラー色素が髪にしっかり定着していない状態です。
カラー色素が定着していない状態でヘアアイロンを使用すると、熱の影響を受けやすくなり色落ちも早くなってしまします。
色落ちを防ぐためにも、カラー後48時間はヘアアイロンの使用は控えましょう。
髪をしっかり乾かしてヘアアイロンを使う
髪が濡れている状態でヘアアイロンを使用すると、髪表面の水分が熱に反応して「水蒸気爆発」を起きます。
水蒸気爆発は、髪を強烈に傷める原因となり、色落ちの原因にもなります。
↑例えるなら、水蒸気爆発は髪表面で爆弾が爆発しているよう感じです。
色落ちだけでなく、ダメージの心配もあるので、ヘアアイロンを使用する際は髪をしっかり乾かしましょう。
設定温度は低めに設定する
ヘアアイロンを使用する際、設定温度が高いほど色落ちリスクも比例して高くなります。
200℃を超える高温で熱を当てると、色落ちのスピード早くなってしまいます。
ヘアアイロンの設定温度は150℃前後で使用しましょう。
バージン毛、髪質がしっかりしている方はもう少し高めの温度でも大丈夫です。
一箇所に熱を当てる時間は4秒まで
設定温度と共に大事なことは、髪にヘアアイロンを当てる時間。
同じ箇所に長い時間当てたり、同じ箇所に何度もアイロンを通すと、髪が傷んでしまうほか、色落ちの原因にもなります。
髪にヘアアイロンを当てる時間は「一箇所4秒」を意識して下さい。
ヘアアイロンの品質と色落ちは比例する?
あの、高価なヘアアイロンは色落ちしずらいんですか?
絶対とは言えませんが、高価なヘアアイロンほど色落ちリスクは低いと思っています。
- 髪へのダメージが少ない
- プレートに特殊な加工がされている
- 軽い&持ちやすい
- スライドさせやすい
高価なヘアアイロンは髪へのダメージを最小限に抑える作りになっています。髪のダメージは色落ちの大きな原因になるので、ダメージを抑えるヘアアイロンほど色落ちリスクも低くなります。
高価なヘアアイロンはプレート(熱を発する鉄板)に、色落ちを防ぐ特殊な加工を施されてる場合が多いです。
高価なヘアアイロンは、軽さ、持ちやすさも考慮して作られている場合が多いです。使いやすいヘアアイロンは短時間でセットができるので、必然的に色落ちリスクも低くなります。
高価なヘアアイロンはプレートと髪が絡まらないように、スライドさせやすくなっています。スライドさせやすいヘアアイロンは、効率良く&短時間で髪に熱を与えることが可能です。
なるほど!やっぱり、ヘアアイロンは高品質に越したことはないですよね!
ちなみに、SENJYUチームイチオシのヘアアイロンは「ラディアント」です。
色落ちを防ぐ、その他ヘアケア方法
もちろん、ヘアアイロンの使い方&品質だけが色落ち予防ではありません。
+αで行うと、色持ちが良くなるヘアケアをご紹介します。
- カラー後、24時間はシャンプーを控える
- 高品質なシャンプーを使用する
- シャンプー後は早めに髪を乾かす
- ヘアオイルorクリームで保湿する
- 紫外線予防をする
- 海やプールはしばらく控える
- 定期的にサロントリートメントをする
まとめ
残念ながら、ヘアアイロンを使用する以上色落ちは避けられませんが、適当に使用すると色落ちを悪化させてしまう可能性があります。
カラー後、決してヘアアイロンを使用してはいけない訳ではないので、
本記事で解説した「色落ちを防ぐ正しいヘアアイロン」をぜひ試してほしいです。
その他、カラーの色落ちに関するお悩み&疑問はSENJYUチームになんでもご相談下さい。
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