2023/08/21
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
昨日の朝ヘアカラーをしたけど、まだ洗っちゃだめなのかな…。
夏場に洗っちゃいけないのは、しんどいです…。
ヘアカラー後、美容師さんから「今日はシャンプーせずに過ごしてくださいね」と言われたことはありませんか?
ただ具体的に何時間空ければ十分なのか、疑問に感じる人もいると思います。
2日空けてって言われたけど、朝か夜かシャンプーするタイミングで時間は大きく変わりますよね。
時間で示してほしい!
ヘアカラー後の正しいシャンプータイミングを、理由とともに解説します!
この記事では年間3500人のカラーを担当するSENJYUチームが、ヘアカラー後の理想的なシャンプーのタイミングを理由とともに解説します。
ヘアカラーの色味を長持ちさせたい・正しいシャンプータイミングについて知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ヘアカラー後のシャンプーは48時間空けるべき
ヘアカラー後、2〜3日シャンプーしたらダメって本当ですか?
ヘアカラー後、美容師さんから「当日はシャンプーしないでね」と言われたことはありませんか?
ただ美容師さんによって空けるべき時間が変わるので「どの時間が正解なの?」と疑問に感じる人もいるはずです。
結論から言うと、48時間空けるのが理想的です。
理由は、48時間経つまで髪の状態が不安定・カラーの定着に48時間ほどがかかるから。
髪を痛ませずにしっかり反応を完了させたいなら、最低24時間・可能なら48時間空けるのが理想的です。
特にブリーチカラーは注意が必要
ヘアカラー後のシャンプーにおいて、気をつけるべきなのはブリーチカラーを行ったときです。
通常のカラー以上に髪がダメージを負い色味も繊細なため、ブリーチなしカラーと比べると色落ちが早くなります。
一回のシャンプーで大きく色落ちする可能性も高いので、十分注意しましょう。
当日はシャンプーしなくて済むように、午後〜夕方に美容院へ行くのもおすすめです。
ヘアカラー後、すぐにシャンプーしてはいけない理由
そもそもどうして当日にシャンプーしてはいけないのでしょうか?
ヘアカラー後も薬剤の反応が、髪で続いているということですか?
ヘアカラー後すぐにシャンプーしないほうが良い理由は、大きく3つあります。
詳しく解説していきますね。
- 髪がアルカリに傾き不安定だから
- ヘアカラーの定着に数時間必要だから
- 界面活性剤がヘアカラー剤を分解するから
髪がアルカリ性に傾き不安定だから
髪は元々「弱酸性」です。
ところが「アルカリ性」の性質を持つヘアカラー剤を用いると、髪がアルカリ性に偏ります。
アルカリ成分はシャンプーをしてもしばらく髪に残るため、2日程度アルカリ性に傾くでしょう。
ヘアカラー剤におけるアルカリ剤のはたらきは、キューティクルを開き、髪にカラー成分を届けやすくすること。
ヘアカラーにおいては重要なものですが、カラーリング後はキューティクルを開きっぱなしにさせるデメリットがあります。
キューティクルは髪のとびらのようなもの。それが開きっぱなしだとどうなると思いますか?
中身が抜け出てしまいそうです…!
その通り。
キューティクルが開いた状態だと、髪内部の成分が抜け出やすく状態が不安定になりがち。
髪の乾燥は進み、色味のキープ力にも影響してきます。
髪が濡れるとより不安定になるため「ヘアカラー後はシャンプーをしない」ことをおすすめします。
ヘアカラーの定着に数時間必要になるから
ヘアカラー剤に含まれる染料は、髪内部で酸化作用が起こり定着します。
反応の大半はヘアカラー時に起こりますが、薬剤の種類や髪の状態によっては、完全に酸化するまで数日かかることも。
酸化不足のまま濡らすと髪の状態がより不安定になるため、シャンプーはしばらく控えるようにしましょう。
界面活性剤がヘアカラー成分を分解するから
シャンプーに含まれる界面活性剤は、汚れを落とす作用があります。
ヘアカラー後に強い洗浄力のシャンプーを使用すると、ヘアカラー剤まで分解され色落ちの原因に。
色持ちを考え、洗浄力のマイルドなアイテムを使うようにしましょう。
ただし髪や頭皮のことも考えれば、ヘアカラー直後だけでなく毎日使うシャンプーもやさしいものが理想的です。
SENJYUチームのおすすめは、アミノ酸主体のシャンプーです。
どうしてもヘアカラー後にシャンプーしたいなら?
ヘアカラーの翌日に運動をするのですが、どうしてもシャンプーはだめでしょうか?
やむを得ず髪を洗う場合は、お湯洗いがおすすめです。
夏やスポーツ後など、たくさん汗をかいたあとにシャンプーできないのは厳しいですよね。
もちろん48時間空けるのが理想的ですが、どうしても難しい場合はお湯洗い(湯シャン)がおすすめです。
お湯洗いなら界面活性剤による影響もなく、色落ちのリスクは最小限に抑えられるでしょう。
汗などの水性汚れは、お湯洗いでも十分落とせますよ。
逆に、ドライシャンプーは注意が必要です。
「髪が濡れないから良いんじゃないかな?」と思いがちですが、エタノールの配合量が多く色落ちを早めてしまいます。
ヘアカラー後の色落ちを防ぐには
今のカラーがすごく気に入っているので、色落ちを防ぎたいです!
おすすめの方法はありますか?
もちろんありますよ。アフターケア・染め方に分けて解説しますね。
カラーシャンプーを使う
ヘアカラーの色落ちを防ぐために、カラーシャンプーは効果的です。
シャンプー剤に色味が含まれているので、ヘアケアを行いながら抜け出た色味を補充する効果があります。
ただし、カラーシャンプーならなんでもOKというわけではありません。
カラーシャンプーの中には、色味がにごるもの・次のヘアカラーに影響するものがあります。
美容院以外でも販売はありますが、まちがったアイテムを選ぶとかえって汚い髪色になるリスクがあるので注意しましょう。
あなたの髪の状態に合ったものを、担当の美容師さんに選んでもらうのがおすすめです!
少し濃いめに染める
カラーの色持ちを良くするために、理想のカラーより少し濃く染めるのもおすすめです。
色味が濃いと色落ちに時間がかかるため、長くヘアカラーを楽しめるでしょう。
ただしリスクもあります。
濃く染めると髪に色味が残る「残留」が起こるため、ハイトーンカラーにしづらくなる・今後のカラーに影響するといった可能性も。
今後のカラープランを美容師さんと計画した上で、問題なければ濃く染める方法を選択しましょう。
SENJYUチームのヘアカラー
SENJYUチームでは、色味を長く楽しめるよう色落ちを考慮したヘアカラーを提供しています。
ブリーチカラー・おしゃれ染め・白髪染めまで、染めたての状態をなるべく長くキープできるよう色味の選定にはこだわりと自信あり!
今まで色落ちが早かったと感じる人には、ぜひ一度試してほしいです。
カウンセリングでは、過去の経験も伝えて!
過去の経験談をもとに、色持ちの良いカラーを見つけ出すこともできるって知っていますか?
たとえば、アッシュ系に染めたら1日で色落ちしてしまった経験がある場合。
過去の体験をもとに、補色を多めにプラスするなどの調整ができます。
カウンセリングでは、過去のカラーで悩んだことも教えてくださいね。
一緒に色持ちの良いヘアカラーを叶えましょう。
SENJYUチームのおすすめシャンプー
色落ちを遅くするには、ヘアケアアイテムの質も重要です。
強い洗浄力だと髪への刺激が強く、色落ちを早めるリスクを高めます。
毎日使うものだからこそ、洗浄力が適度でマイルドなものが理想的。
ヘアカラー後のシャンプーには、アミノ酸系のものをおすすめしています。
SENJYUチームでは、ヘアカラー後に最適なシャンプーをご用意しています。
ヘアケア用品のクオリティを高めたい人は、ぜひご相談くださいね。
あなたの髪質・髪の状態に合ったものを、ご提案します。
まとめ
ヘアカラー後のシャンプーは、48時間空けて行うのが理想的です。
ヘアカラー後すぐにシャンプーしないほうが良い理由は、3つあります。
- 髪がアルカリに傾き不安定だから
- ヘアカラーの定着に数時間必要だから
- 界面活性剤がヘアカラー剤を分解するから
ただ夏場やスポーツ後など、汗をかいて気持ちが悪く感じることもあるでしょう。
そんなときは、シャンプーを使用しないお湯洗いがおすすめです。
汗などの水性の汚れは、お湯洗いでも十分落とせますよ。
ヘアカラー後のシャンプールールを守ることで、きれいな髪色を長くキープできます。
正しいヘアケアで、ヘアカラーを楽しみましょう。