2021/09/27
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
最近、髪が傷まないヘアカラーって良く聞くけど、本当に髪が傷まないんですか?
結論、本当に髪が傷まないヘアカラーは存在します。
しかし、近年話題になっている傷まないカラーやケアブリーチなどは、傷みを最小限に抑えるだけであって、絶対に髪が傷まない訳ではありません。
アルカリカラー(通常のカラー)で髪を染めると、間違いなく髪は傷むので、いかにダメージを最小限に抑えるかが重要なのです。
しかし、ダメージを最小限に抑えるヘアカラーは、美容師さんの技術力が大きく関係しています。
つまり、ダメージレスカラー&ケアブリーチが話題だからと言って、傷まないカラーを再現できるとは限らないのです。
年間3500人のカラーを担当するSENJYUチームが、髪が傷まないダメージレスカラーについて詳しく解説したいと思います。
- そもそも、傷まないカラーとは
- 髪が傷まないカラーを提供する美容室を探す方法
- SENJYUチームのダメージレスカラー理論
- 本当に髪が傷まないカラーについて
目次
髪が傷むカラーと、傷まないカラーについて
まず、ヘアカラーをざっくり分けると以下の2つになります。
- アルカリカラー
- 酸性領域のカラー
最も一般的なヘアカラーで、髪へのダメージがある。
ヘアマニキュア、カラーバター、ヘナのヘアカラーなど、酸性領域のカラーで、髪へのダメージは無いとされる。
カラーをする際は、基本的に髪へのダメージがあるアルカリカラーで髪を染めます。
なぜなら、酸性領域のカラーはデメリットが多く、特別な理由が無い限り酸性領域のカラーを行うことはほとんど無いからです。
傷まないカラーとは、一般的なカラーであるアルカリカラーのことを指します。
ではなぜ、髪が傷むアルカリカラーが傷まないカラーと言われるようになったのか?
次の項目で詳しく解説したいと思います。
「髪が傷まないカラー」のキャッチコピーの秘密
カラー剤が進化したことで、髪のダメージを感じないをカラーが可能になったのです。
ヘアカラー剤は、多くのメーカーから毎年のようには新製品が出されていますが、近年のカラー剤は品質が良く、髪を傷めるリスクが大幅に減りました。
こうした、カラー剤の急激な進化によって「髪が傷まないカラー」と言うキャッチコピーが生まれたのです。
なるほど!では高品質な最新のカラー剤を使用している美容師さんのカラーが「傷まないカラー」ってことね?
その考えは決して間違っていませんが、注意すべき点があります。
「髪が傷まないカラー」の注意点
傷まないカラーを実現できるのは、カラーが得意な美容師さんだけです。
傷まないカラーを実現するには、カラーを担当する美容師さんのカラー技術は絶対です。
ただ良質なカラー剤を使用するだけで、傷まないカラーが再現できるほど、カラーは甘い技術ではありません。
- A.安い食材だけどプロの料理人が作るラーメン
- B.高い食材だけど料理の素人が作るラーメン
↑どちらが美味しいラーメンが作れるか?
もちろんAです。
どんな高品質で最新のカラー剤を使用しても、結局美容師さんのカラーの技術が無ければ全く意味を成さないのです。
髪が傷まないカラーができる美容師さんを探す方法
果たしてその美容師さんが、本当にカラーが得意なのか見極めないと「傷まないカラー」は再現できません。
なるほど、ではカラーが得意な美容師さんを見つける方法を教えて下さい。
詳しく解説した別記事があるので、ぜひご覧下さい。
髪が傷まないダメージレスカラーの理論
ここでは、SENJYUチームが提供するダメージレスカラーについて解説させて頂きます。
SENJYUチームは年間3500人のカラーを担当していますが、髪へのダメージを最小限に抑えたダメージレスカラーを得意にしています。
カラーをする際、髪への負担を最小限に抑えるのはもちろんですが、SENJYUチームのダメージレスカラーの強みはもう1つあります。
それは、ダメージ毛でも綺麗なカラーを再現する技術です。
本来、ダメージ毛へのカラーは難しいとされていますが、SENJYUチームはダメージ毛へのカラーも得意にしています。
- カラーをする際、髪へのダメージを最小限に抑える
- ダメージ毛でも綺麗なカラーができる
以上の2つを実現できる理由とはなにか?次の項目で解説させて頂きます。
ブリーチのダメージコントロール
SENJYUダメージレスカラーで重要な技術が「ダメージコントロール」です。
ダメージコントロールとは?
まず、カラー剤の中は髪に色を付けるカラー染料以外に、髪色を脱色するブリーチ剤も入っています。
カラー剤にブリーチ(脱色剤)が入っている理由は、髪色を明るくしないと髪は染まらないからです。例として、髪色が黒のままにカラー剤の赤の染料を乗せても、髪が赤に染まることはありません。
黒い画用紙の上から赤いクレヨンで絵を書いても意味が無いのと同じ理屈。
髪に色を入れるために、ブリーチで髪の色素を削って髪を明るくする必要があるのです。
髪を赤に染めるためには、一度ブリーチをして髪色を明るくします。
髪が明るくなると、赤い染料が髪に入るので赤色に染めることができます。
黒い画用紙を脱色してm黄色の画用紙にすることで、絵が描けるのと同じ理屈。
ブリーチで髪の色素を削る際、トーン(髪の明るさ)が上がるほど髪へのダメージも大きくなります。
(%は例です)
つまり、髪は明るくなればなるほど、ダメージも比例して大きくなるのです。
- 12トーンのレッドは、12トーンのブリーチをする
- 14トーンのレッドは、14トーンのブリーチをする
お客様が希望する髪の明るさ(トーン)に合わせて、ブリーチの明るさが決まる訳です。
正しいブリーチのダメージコントロールができれば、髪へのダメージは最小限に抑えることが可能。
もちろん、ここでは全く問題ない話し。
もし、12トーンのレッドを入れる際、14トーンのブリーチをするとどうなるでしょうか?
一応、髪は12トーンのレッドに染まります。
しかし「14-12=2」で2トーンはオーバーブリーチをしていることになります。
2トーンオーバーブリーチをしていると言うことは、2トーン分の余計なダメージを髪に与えてしまうことになります。
オーバーブリーチをしたことで、髪もオーバーダメージを受けてしまうのです。
お客様の希望の色を入れる際、最小限のブリーチで髪のダメージを最小限に抑える技術です。
そのために、髪質に合わせてブリーチ薬剤の強さを変えます。
もし、12トーンのレッドを入れる際、11トーンしかブリーチしていない場合、髪色は11トーンのレッドにしかなりません。
結果、お客様の要望通りの明るさに染めていないので、ダメージは防げてもカラー失敗と言うことになります。
オンカラーのダメージコントロール
髪は生えてから時間が経っている毛先ほどダメージが大きく、生えてから時間が経っていない根元ほどダメージも小さくなります。
(%は例です)
髪はダメージレベルによって、カラーの発色が異なります。
- 根元の若い毛は染まりずらい
- 毛先のダメージ毛は染まりやすい
このことから、根元から毛先まで同じカラー剤で染めてはいけないと言うことになります。
ダメージレベルを無視して、1色のカラー剤で髪全体を染めるとどうなるのか?
ダメージが大きい毛先ほど濃く入り(沈む)ダメージが小さい根元ほど、発色が悪くなってしまいます。
結果、均等に色が染まらずに根元と毛先で色が異なる仕上がりになってしまう。
根元と毛先、ダメージレベルに合わせたカラーをすることで、カラーの発色のムラを防ぐことが可能です。
- 根元はダメージレベル10%に合わせたカラーをする
- 中間はダメージレベル20%に合わせたカラーをする
- 根元はダメージレベル30%に合わせたカラーをする
↑ダメージレベルに合わせたカラーをすることで、根元から毛先まで均等な色にすることができます。
ダメージレベルに合わせてカラーを調合&塗り分ける技術です。
時間差でカラー剤を塗る方法もあります。
髪質に合わせたダメージコントロール
この世に、全く同じ髪質は存在しません。
同じ髪色をしていても、髪の太さ、硬さ、ダメージなどで髪質は全く異なります。
同じ髪色、明るさですがそれぞれ髪質が異なる場合。
- Aは硬毛
- Bは軟毛
- Cは通常毛
元々の髪質は違いますが、A、B、Cで求めているゴールの髪色は全く同じだとします。
では、A、B、Cで全く同じ強さのカラー剤を使用して、全く同じ髪色に染まると思いますか?
この流れからすると、髪質によって発色が異なりますよね?
(画像はイメージです)
A、B、Cでカラー剤の強さや明るさを変えないと、希望のレッドにすることはできないと言うこと。
- カラー剤の明るさを変える
- カラー剤の種類を変える
髪質に合わせたカラー剤を調合を変える技術です。
例え同じ人間でも、日常生活で髪質は少しずつ変化していくので、お客様1人1人髪質は異なり、髪質の種類は無限大です。
つまり、1人1人唯一無二の髪質にあわせて、唯一無二カラーをする必要があるのです。
どんな髪質にどんなカラー剤を使用すれば良いのか?
それは、もはや文章では説明できないほど奥が深くなるので割愛させて頂きます。
以上、ダメージレスカラーの9割は、ここまで解説したダメージコントロールにかかっていると言えます。
その他、傷まないダメージレスカラー技術
では、残りの1割はなにか?
その他、傷まないダメージレスカラーを再現するために必要な技術をご紹介します。
アフタートリートメント
SENJYUチームは、通常のトリートメントとは異なる特殊なトリートメントを多数扱っています。
カラー後に行うことで、髪が傷みを感じない仕上がりにすることができます。
- 酸熱トリートメント
- 酵素トリートメント
- 新技術の髪質改善
どのトリートメントと併用するかは、髪質によって使い分けます。
ジアミン除去【レゾシステム】
レゾシステムは、アフターダメージの原因になる、残留するジアミンを除去を行う特殊な薬剤です。
カラー後のアフターダメージを防ぐことで、ダメージを感じない仕上がりを維持できます。
プレックス剤・ケアブリーチ
プレックス剤は海外初の特殊な薬剤で、カラーと併用するとダメージを感じない仕上がりにすることができます。
トリートメントがカラー後のダメージを修復するならば、プレックス剤はカラーのダメージを防ぐ効果を発揮します。
最新のヘアカラー剤
- N.カラー
- オーガニックカラー
SENJYUチームは、最新のカラー剤を取り入れています。
結論、傷まないカラーは美容師さんの技術力
ここまで読んでくれた方は分かると思いますが、傷まないカラーは最新のカラー剤やプレックス剤を使用しなくても、カラーの技術力があれば実現できるのです。
実際、SENJYUチームは美容師を16年やっていますが「傷まないカラー」が話題になる前から、傷まないカラーを得意にしていました。
本当に髪が傷まない、酸性or塩基性カラーとは
では、最後に本当に髪が傷まないカラーについて解説させて頂きます。
- ヘアマニキュア
- カラーバター
- ヘナ
以上のヘアカラーは本当に髪が傷みません。
なぜ、髪が傷まないの?
髪の色素を削るアルカリが入っていないからです。
アルカリカラー(通常のカラー)は、色素を削る工程で髪にダメージを与えてしまいますが、酸性領域のカラーは色素を削る工程が無いので、髪へのダメージがありません。
しかし、色素を削ることができないと言うことは、髪を明るくすることは不可能。
髪を明るくできないと言うことは、黒髪の上からカラー染料を乗せても意味がありません。
酸性領域のカラーで髪を染める場合は、ブリーチなどで色素を削る必要があります。
なるほど、ブリーチをするってことは結局髪を傷めてしまうんですね。
結論、アルカリカラーでも酸性領域のカラーでも、最終的に髪を傷めてしまう可能性が高いと言うことです。
まとめ
カラーを得意にしている美容師さんが行うカラーこそ、お客様が求めている髪が傷まないカラーだと思います。
最新のカラー剤や、プレックス剤を使用することも大事だと思いますが、その前に美容師さんの技術力が一番大事と言うことを覚えて下さい。
SENJYUチームは髪のダメージを最小限に抑えた、ダメージレスカラーを得意にしています。
カラーに関して分からないことがあればなんでもご相談下さい。
カウンセリングのみ実施中
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混雑時は返信が遅れますのでご了解ください
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