2021/10/02
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
酸熱トリートメントには、向いている髪と、向いてない髪があるのがご存じでしょうか?
そうなんですか?
もし、向いていない髪に酸熱トリートメントを行うと、髪が大変な事態になってしまうこともあるのです。
- 髪が傷む
- 髪質が硬くなる
- バサバサ、ゴワゴワになる
- カラーが色落ちする
嘘?本当に大変なことになるんですね!
私の髪は酸熱トリートメントに向いているか教えてほしいです!
では今回、年間3000人の酸熱トリートメントを担当するSENJYUチームが、酸熱トリートメントが向いている人、向いてない人の特徴を解説します。
目次
酸熱トリートメントとは
まず、酸熱トリートメントは普通のトリートメントとは全く異なる技術です。
ダメージケアができるので、お客様目線ではトリートメントとして見て問題ありません。
しかし、美容師目線からすると、縮毛矯正やデジタルパーマのように難易度が高い特殊なメニューです。
酸熱トリートメントは特殊なメニューだからこそ、髪質の相性によって結果が大きく変わるのです。
もし相性の悪い髪に酸熱トリートメントをしてしまうと、髪が傷んだり、髪質が悪くなってしまうので、美容師さんの髪質診断がとても重要と言えます。
酸熱トリートメントが向いている髪質
ここからは、酸熱トリートメントに向いている人の特徴を詳しく解説します。
ダメージ毛
酸熱トリートメントはダメージに作用する技術なので、ダメージがあるほど効果を発揮します。
その効果は、通常のトリートメントをはるかに超えるダメージケアを実感できます。
ダメージ毛は、なんらかの理由で髪を支えるシスチン結合が壊れてしまっている状態。
酸熱トリートメントを行うと、髪内部にシスチン結合に変わるイミン結合が新たに作られることで、髪のダメージが修復されるのです。
ダメージが強い髪ほどシスチン結合が壊れているので、酸熱トリートメントを行う回数も多くする必要があります。
酸熱トリートメントは1.5~2か月の周期で2~5回行います。
細毛、軟毛
細毛、軟毛の方に酸熱トリートメントを行うと、ハリコシのある力強い髪にすることができます。
酸熱トリートメントには「グリオキシル酸」と言う成分が含まれていて、髪にハリコシを与える効果があります。
軟毛、細毛の方は、グリオキシル酸の効果によってダメージがあまりなくても効果を発揮できる場合があります。
エイジング毛
簡単に言うと髪の老化で、年齢と共に細くなったり、うねってしまう髪をエイジング毛と呼びます。
エイジング毛は、健康毛に比べて髪が弱っている状態です。
弱った髪に酸熱トリートメントで栄養補給することで、健康毛に蘇ったような効果を実感できます。
エイジング毛は、髪のダメージがあまりなくても効果を発揮できる可能性があります。
酸熱トリートメントが向いてない髪質
続いて、酸熱トリートメントに向いてない人の特徴と、向いてない人に行うとどうなってしまうのか詳しく解説します。
健康毛、ダメージが無い
酸熱トリートメントは、髪のダメージがあるからこそ効果を発揮する訳であって、ダメージのない髪に行ってみ意味がありません。
ダメージのない髪に酸熱トリートメントを行うと、髪が傷んでしまったり、髪質が硬くなりバサバサになってしまう危険性があります。
太毛、硬毛
太毛、硬毛のような元々髪質がしっかりしている方に酸熱トリートメントは向いていません。
- 髪がバサバサになる
- スタイリングがしずらくなる
- 髪のまとまりがなくなり、扱いずらくなる
髪の見栄えと質感が悪くなってしまいます。
ダメージが無い強いくせ毛
酸熱トリートメントは多少くせを伸ばすことができます。
しかし、ダメージなどで発生した後天性くせ毛に効果を発揮する場合が多く、先天性のくせ毛にはほとんど効果を発揮できません。
思ったほどくせは伸びない他、ダメージがないので効果をほとんど実感できずに終わってしまします。
カラー毛
酸熱トリートメントはカラーの色落ちリスクがあります。
そのため、カラーをした直後の髪に酸熱トリートメントは向いていません。
酸熱トリートメントに含まれる「グリオキシル酸」がカラー剤と相性が悪く、染まったカラー色素を分解して洗い流してしまうと言われています。
匂いに敏感な方
種類にもよりますが、酸熱トリートメントは独特な臭いがあり、施術後も1週間ほど臭いが続く場合があります。
そのため、臭いに敏感な人には酸熱トリートメントをおすすめできません。
酸熱トリートメントが向いてない方への救済策
酸熱トリートメントの種類を変えたり、他のメニューで対応することが可能です。
ここからは、酸熱トリートメントが向いてない人への救済策をご案内致します。
健康毛、ダメージが無い方へ
酸熱トリートメントをするほど髪にダメージを受けていない方は「新技術の髪質改善」がおすすめです。
酸熱トリートメントをするほど髪が傷んでない髪に効果を発揮する、トリートメントのようなメニューです。
トリートメントをしたように髪質が良くなるほか、くせやうねりを直り、艶髪ストレートにする効果もあります。
髪へのダメージは全くなく、トリートメントと縮毛矯正を融合させたような仕上がりになります。
太い髪、硬毛の方へ
太い髪、硬毛の方は酵素トリートメントがおすすめです。
酵素トリートメントは、酵素の力で髪に柔軟性を与える効果を発揮する最新のトリートメントです。
生まれつき髪が太い、硬い髪に行うと、柔軟性を与えフワフワの髪にすることが可能です。
ダメージの無い強いくせ毛の方へ
くせが強い方は、縮毛矯正がおすすめです。
SENJYUチームは髪へのダメージを最小限に抑えたダメージレス縮毛矯正を得意にしています。
カラー毛の方へ
色落ちを防ぐ酸熱トリートメントでご対応させて頂きます。
酸熱トリートメントには色落ちしやすい製品と、色落ちしずらい製品があり、カラー後で色落ちが心配な方には、ほとんど色落ちしない酸熱トリートメントで施術を行います。
また、髪質によって酸熱トリートメントとカラーの同時施術も可能です。
匂いに敏感な方
臭いが苦手な方には、臭いがほとんどない酸熱トリートメントでご対応させて頂きます。
酸熱トリートメントには様々な種類があり、特有の臭いがほとんどしない製品もあります。
もし、酸熱トリートメントの臭いが気になる方は、臭いの少ない酸熱トリートメントで施術を行います。
まとめ
酸熱トリートメントは美容院に来店して髪質診断をしないと、お客様の髪に向いているのかの判断できないと思って下さい。
実際「酸熱トリートメントが向いている」と思って来店しても、髪質診断をした結果、酸熱トリートメントに向いていなかった例は沢山あります。
つまり、酸熱トリートメントに向いているかどうかは、髪質診断して初めて分かると言えるのです。
今回解説した、酸熱トリートメントに向いている人or向いていない人の説明は、全て確率の話であることを覚えておいて下さい。
お客様の髪と、酸熱トリートメントの相性を調べるカウンセリングも実施中です。
(カウンセリングのみは料金がかかります)
その他、酸熱トリートメントに関して分からないことがあればなんでもご相談下さい。
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