2021/05/09
この記事を書いた人
SENJYUプロフェッショナルチーム
「店舗を持たない美容室」をコンセプトに、特定の店舗に所属しない美容師たちが集まり、全国で活動しているプロフェッショナルチーム。
ヘアカット・ヘアケア・縮毛矯正などの悩みを抱える女性たちを中心に、年間5,000人以上のお客様のヘアスタイルを担当。
『あなた以上に、あなたの髪を想う』をスローガンとして、様々なプロジェクトに取り組む。
髪がギシギシに傷んだ…
カラーが色落ちした…
- 友達と思いっきり海やプールを満喫した。
- 夜は花火をして楽しんだ。
- 家に帰った後、傷んだ髪、色落ちした髪を見て愕然とした。
↑最後の1つは余計だと思いませんか?
余計な思い出は残したくないからこそ、海やプール後のアフターケアケアが大事!
あなたの髪は、今この瞬間もダメージが少しずつ進行している可能性があります。
海やプールが原因で発生した髪のダメージこれ以上を進行させないためにも、アフターケアのしっかり行いましょう。
今回は、年間5000人担当美容師の森越チームが、海やプール後のアフターケアケアを詳しく解説します。
また、海やプールのアフターケアだけでなく、ダメージを事前に防ぐ予防策も合わせて解説させて頂きます。
目次
海やプールで髪が傷む、色落ちする原因
- 髪がアルカリ性に傾く。
- 紫外線によるダメージ、ヘアカラーの変色。
- 海限定!不純物が髪に付着する。
3つの原因の中で、髪がアルカリ性に傾く現象が最も注意すべきポイントです。
髪がアルカリ性に傾く
この髪のPH値は4.5~5.5の弱酸性を上回っても、下回っても髪には悪い影響を及ぼします。
しかし、海やプールのPH値は8前後の弱アルカリ性です。
海水やプール水で髪が濡れると、髪のPH値は8前後のアルカリ性に傾いてしまいます。
髪がアルカリ性に傾くとどんなことが起きるんですか?
髪がアルカリ性に傾くと髪が弱くなる原因
キューティクルは髪表面を覆っている髪の毛のヨロイであり、外部からの刺激から髪を守る役目を果たします。
しかしアルカリによってキューティクルが開いてしまうと、ヨロイが一時的に剥がれている状態なので、外部からの刺激に弱くなってしまうのです。
キューティクルが開いてしまうと、髪表面がデコボコの状態で髪の毛同士の摩擦が強くなり、枝毛や切れ毛を引き起こす原因となります。
他の記事を見ると「アルカリは髪が傷む」「アルカリは髪を溶かす」と記載していますが、PH値8前後の海やプールの水ではそのようなことは発生しないと思っています。
キューティクルが開いたことによって、髪がダメージに弱くなるだけであって、直接アルカリがダメージを与えている訳ではないと思っています。
つまり、髪が吸収した海水、プール水を長く残留させなければ髪は傷むことはほとんどないのです。
これは森越チーム独自の意見であり、他の美容師さん意見を否定している訳ではありません。
アルカリ性に傾くと色落ちする原因
本来ヘアカラーは、キューティクルが閉じている状態なのでカラー色素が外に漏れることはありません。
しかし、アルカリの影響でキューティクルが開いてしまうと、開いた部分からカラー色素が外部に流出してしまします。
これが、海やプールによってカラーが色落ちする原因です。
紫外線によるダメージ、ヘアカラーの変色
紫外線を浴びると、髪内部の組織が破壊されてダメージが発生します。
一方ヘアカラーは、紫外線を浴びるとカラー色素は変色を起こし、色落ちしたように感じます。
紫外線は髪のダメージ、カラーの褪色どちらも引き起こします。
海限定!不純物が髪に付着してギシギシになる
- 塩化マグネシウム
- 硫酸マグネシウム
- 硫酸カルシウム など
↑髪に付着すると、ギシギシにゴワゴワの原因となります。
マグネシウム、カルシウムが直接髪にダメージを与える訳ではありませんが、ギシギシにゴワゴワの髪になったことで摩擦が強くなりダメージの原因になるのです。
海やプール後、髪のギシギシのダメージを直す方法
ここからが本題。
- アルカリ性に傾いている。
- キューティクルが開いている。
- 不純物が髪に付着している。
アルカリ性に傾いている髪は、外部からの刺激に弱い状態です。
キューティクルが開いている状態は摩擦が大きく、ギシギシ、ゴワゴワの状態です。
海に行った際は、髪をギシギシにしてしまうマグネシウムやカルシウムが付着している状態です。
ここから先は、海やプール後のアフターケアケアの方法を詳しく解説します。
色落ちしてしまった際の対処法は、染め直すしかありません。
そのためカラーの色落ちに関してはアフターケアではなく、事前の予防がとても大事になります。
海やプールでの色落ちを防ぐ事前の予防に関しては、のちほど詳しく解説します。
まずはシャワーでしっかり髪を流す
海水やプール水が髪についたままだと、髪に負担をかけてしまうのでシャワーでしっかり髪をすすぎましょう。
また、髪についたカルシウムやマグネシウムなどの不純物も、ある程度落とすことができます。
髪の毛だけでなく、頭皮もしっかり流してください。
ギシギシ過ぎて流せないときは、一度シャンプーかトリートメントを髪につけてから髪を流します。
シャンプー&トリートメント髪を弱酸性に戻す
シャワーで髪をすすぐだけでなく、シャンプー&トリートメントも現地で行ってしほしいです。
なぜなら、髪を流すだけではアルカリ性に傾いている状態が長く続くほど、髪に悪影響がでるからです。
アルカリ性に傾いている不安定な髪は、なるべく早めに直しましょう。
このとき使用するシャンプー&トリートメントは、弱酸性の物を使用すると、アルカリ性に傾いている髪のPH値を正常な状態に戻すことができます。
プロトンシャンプー&トリートメントはアルカリ性に傾いた髪を正常なPH値に整えるほか、紫外線によって受けたダメージも補修する効果があります。
帰宅前にしっかりドライ
髪が濡れている状態だと、髪の毛同士の摩擦が大きくなるのでダメージの原因となります。
そのため、髪と頭皮をしっかり乾かしてから帰宅しましょう。
ですが、乾かしすぎると髪が乾燥してしまうので注意しましょう。
毛先を触ると僅かに湿っている9割ドライがベストです。
自宅でしっかりホームケア
帰宅後もしっかり髪を保湿して、ダメージ悪化を防ぎましょう。
- 保湿力の高いシャンプーで髪を洗う。
- トリートメントをしっかり髪に馴染ませる。
- 毛先にヘアオイルやクリームをつける。
5分間泡パックするとより保湿効果が上がります。
シャンプー同様、5分間トリートメントパックすると保湿が上がります。
特にダメージが強い毛先をしっかり保湿しましょう。
以上、ここまでのアフターケアケアをしっかり行えば、海やプールによる髪のダメージを最小限に抑えることが可能です。
ダメージが強いときは酸熱トリートメント
元々髪にダメージある状態で海やプールに行ってしまった場合、
またはアフターケアが遅くてダメージが進行してしまった場合など
アフターケアケアをしても髪がチリチリです…
ダメージケアとPH値を整える、酸熱トリートメントをしましょう!
酸熱トリートメントは通常のトリートメントよりもダメージ修復力が高いので、強いダメージを受けてしまったときにおすすめの技術です。
紫外線によるダメージを修復するほか、海水やプール水によってバランスの乱れたPH値を正常な状態に戻す効果もあります。
海で付いてしまった髪の不純物をとる方法
炭酸シャンプーを使用すれば、髪に付着したマグネシウムやカルシウムを取ることができます。
名前の通り、炭酸(二酸化炭素)を含むシャンプーのことです。
炭酸は分子が小さく、髪内部の汚れを取ってくれるので、髪に付着したマグネシウムやカルシウムを除去してくれる効果があります。
海やプールに入る前に髪を守る方法
アフターケアも大事ですが、もっと大事なのは海やプールに行く前のヘアケアです。
海やプールによる髪のダメージ、色落ちは、事前の予防に全てかかっているといっても良いほどです。
- もう一度海やプールに行く方。
- ダメージが心配で行こうか迷っている。
↑当てはまった方は、ぜひこの先もお読みください。
カットで紫外線予防
- 髪の断面を髪表面にださない。
- 綺麗な断面になるようにカットする。
- 表面の髪をすかない。
など、カット技術を駆使すれば紫外線に強い、色落ちを防ぐヘアスタイルを作りだすことが可能です。
新事実!紫外線から髪のダメージを防ぐカット...本当の紫外線予防は「カット」です!実はカットが上手くないと、UVスプレーを使っても、帽子を被っても、ほとんど効果がない!?年間5000人のカットを担当する森越チームが、紫外線から髪を守るカット技術とはなにか?本記事で詳しく解説します。
事前にサロントリートメントをする
サロントリートメントはダメージを修復するだけでなく、ダメージに強い髪、そして色落ちにも強い髪にすることができます。
元々髪が傷んでいる方などは、そのまま海やプールに行ってしまうとますますダメージが進行してしまう可能性があるので、ぜひサロントリートメントで髪を保護してから海やプールに行きましょう。
トリートメントした直後は、髪にトリートメントが浸透していないので、海やプールに行く1週間ほど前に行いましょう。
また海やプールに行くと、トリートメント本来の効果や持続力が大幅に短くなってしまう可能性があります。
森越チームは、お客様の要望、髪質に合わせて様々なトリートメントを提供しています。
海やプールに入る前、シャワーで髪を濡らす
海水やプール水は、髪に吸収するほど悪い影響を及ぼします。
シャワーで髪を濡らせば、海水、プール水の吸収を最小限に抑えることが可能です。
元々、髪にダメージがある方は海やプールに入る前にしっかりシャワーで髪を濡らしましょう。
スタイリング剤を髪に付ける
- ヘアオイル
- オイル主体のワックス
- ハードスプレー
髪をコーティングすることで、ダメージや色落ちを防ぐことができます。
クリーム系や、ムース系のスタイリング剤は、水分を弾かないのでおすすめできません。
その他、紫外線対策をする
- UVスプレー
- 帽子
- 毛先を隠すヘアアレンジ
こまめな紫外線対策をすることで、髪のダメージ、カラーの色落ちを防ぐことができます。
まとめ
海やプールに行くと髪が傷むのは当たり前に感じるかもしれませんが、事前の予防と正しいアフターケアをすればほとんど髪を傷めずにすみます。
海やプールに行った際の髪のお悩みがある方は、ぜひ今回ご紹介したヘアケアをぜひお試しください。
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